「白秋の東北巡歴――その門下とともに」
鈴木 幸彦
「長風」昭和52年1月号 「編集室便り」より
金子正男が白秋の東北巡歴に関して次のように書いています。
○短歌雑誌の会に杉本（清子）、吉田政子、僕と出席した。表彰に続いて多磨時代からの先生（鈴木
幸輔）の友人という野北和義氏が話をした。白秋が東北旅行を終わり、仙台駅で別れる時、白秋に
励まされた先生が泣き、白秋も眼をくしゃくしゃされたこと、誌上では幸輔の歌が常に一歩先んじ、
妬ましく思うと同時にいつも尊敬の念を持っていたこと、それから昭和32年か、偶然会津で幸輔に
会ったが、ひどく痩せていた。風貌は昔のままだが、並んで坐ると膝の肉などすっかり落ちていた。
長風を始めたことを知っていたので、これで雑誌を続けてゆけるかと心配だった。大丈夫かと聞くと
「うん、みんながやってくれるから」といとも簡単に答えたという。また、君島夜詩さんが「最初の歌集
の評を書いていただいたが、病弱のため、その後は書いて貰うことができなかった」と話していた。
先生の身近にいて病弱を知っている私はこれらの話を身にしみて聞くことができた。今年20周年を
迎える長風の歩みが更に堅固なものになることを願わずにいられない。[（ ）内の文字は編者挿入］
「高尾山の白秋歌碑」
鈴木 幸彦
「藤の花」
鈴木幸輔
「遊行柳を見る」
鈴木 幸彦
「白秋の詩にあたる」
鈴木 幸彦
「白秋の詩にあたる 続記」
鈴木 幸彦
「この一首」
鈴木 幸彦
「この一首」
「熱海名月歌会」
鈴木 幸彦
「白秋日記」を読む
鈴木 幸彦
鈴木幸輔の短冊から
鈴木 幸彦
さいたま短歌フォーラム ２０１８
「鈴木幸輔 その作品の深淵をのぞく」
「幸輔のまなざし」
鈴木 幸彦
さいたま短歌フォーラム ２０１８
「鈴木幸輔 その作品の深淵をのぞく」
「鈴木幸輔 いぶし銀のかがやき」」
金子 正男
白秋からの書簡
鈴木 幸彦
幸輔の憤怒について
鈴木 幸彦
ふたたび寺山修司と幸輔について
鈴木 幸彦
北原白秋『鑕』を読む
鈴木 幸彦
北原白秋『鑕』を読む（２）
北原白秋『鑕』を読む（3）
北原白秋『鑕』を読む（4）
植物の名前を知らずに
鈴木 幸彦
白秋先生を憶ふ
鈴木幸輔
「長風」という語を探す
鈴木幸彦
「最初のはらばひ 7・2」
―母のメモと白秋さんと
鈴木幸彦
「萬歷」の時代
鈴木幸彦
ある読書体験
鈴木幸彦
父の著書を買う
鈴木幸彦
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